ーようすけ・・・
ーよう・・
落下してきた巨大な鐘の下には、血だまりができていた。
呆然とする3人。
ふと、その血だまりのよこにしゃがみ込む人のようなものに気がついた。
ーなにや?あれ・・・
幼稚園児くらいのこどものようだ。指で血をすくい、顔にはこんでいる。
ーんんや!おめー!
マキオが怒鳴った。
その園児のようなものが振り返った。
ーつづきをしようよ・・・
顔はなかった。
顔に血で大きな目を書いていたのだ。
ーひー、人間じゃねー
その血で書かれた目が開き、真っ赤な眼球が現れた。
ーぎゃー
3人は、気がふれたように学校へ向けて走り出した。
そこはデッドエンドだとも知らずに・・・